・とある飛空士への追憶 (犬村 小六 著)
敵地深くに取り残された陣地から、次期皇紀ファナを脱出させるため、練達の飛空士シャルルは偵察機「サンタ・クルス」
で1万2千キロの脱出行に挑む。
美しい海と空の描写、緊迫の空中戦シーン、そして若い男女のロマンスなどがギュっと凝縮されている。展開の意外性はないが、
隙なくキレイにまとまっていて好感が持てる、王道的作品。
ただ敵国の武装が妙に第二次大戦時の日本軍装備と似通っていたり、空戦技術のインメルマンターンと似たような発音の同等技術
(イスマエルターン)が出てきたりする。
せっかく世界の構造や発電技術などで異世界感を出してるのに、そこだけ半端に現実とリンクしてるっぽく感じてむずがゆい。
いっそ距離や重さの単位も独自のものを使ってくれたらよかった。そこだけ残念。







